酢は料理だけじゃなく、体のために飲むお酢としても、すっかり生活に定着しています。
夏は、特に、さっぱりとした酢は、料理にもドリンクにも最適。食欲のない時でもついつい食べられちゃいます。
酢を料理に使うとき素朴に思っていることがあったので調べてみました。
また、お家でも作れるお酢を使った超簡単レシピ3つを紹介したいと思います。
ゴボウやレンコンを酢水につけるのはなぜ?
お酢は、酸化の働きを抑え、変色を防ぎます。また、酢の働きによってphが酸性になるので、ごぼうやれんこん、うどに含まれるポリフェノール色素に働きかけ白くなり見た目が良くなります。
また、柔らかくなりすぎないというメリットもあるんです。
五目焼きそばに酢をかけるのはなぜ?
これは、地方によっても差がありますよね。
酢には、脂っこい料理をさっぱりさせてくれる作用があるので、ラーメンや、脂身の多いお肉の料理に使うとさっぱりして食欲をそそります。
なぜ酢につけるとお肉が柔らかくなるの?
お肉は酢との相性が良く、たんぱく分解酵素の働きによってお肉が柔らかくなります。
実際に、鶏のもも肉は子供たちにも大人気。一方、残念ながら、むね肉は、パサパサして人気がありません。唐揚げや炒め物に使う時にも、酢にちょっとつけてから調理するだけでも、お肉がビックリするくらい柔らかくなって食べやすくなりますよ♪。
よく、お酢を摂ると体が柔らかくなるといわれますが、お肉を柔らかくすることはあっても体を柔らかくすることはありません。
魚の臭み消しにも使えるの?
魚の死後、微生物が分解すると、「トリメチルアミン」という物質ができ、生臭さが出てきてしまいます。酢には、生臭さを消す、殺菌作用があるので、生臭さのある魚、手を洗いたい時にも使えます。
そんな時、2〜3倍に薄めたお酢で洗うと良いですよ。
酢を使った超簡単レシピ3選!!!
基本的には、果物:酢:はちみつ(氷砂糖)を1:1:1です。
覚えやすいですね!
酢は、黒酢、穀物酢、米酢でも大丈夫です。
白砂糖も同量の黒砂糖、氷砂糖、はちみつと代用可能です。
ただ、氷砂糖は溶けるまでに時間がかかるのと、果物が腐りにくいので他の砂糖よりは保存期間が若干長めです。
白砂糖は安価ですが、ヘルシーさを考えたら黒砂糖の方がベタ―です。
超簡単なのでぜひご家庭で作ってみてください。
簡単な作り方順にレシピを載せました。
3位 自家製はちみつレモンビネガー
<準備するもの>
- レモン(皮ごと使うので国産の防カビ剤不使用のもの) 1個
- 酢 100cc
- はちみつ100cc
<作り方>
- レモンを約2mmの輪切りにする。
- 煮沸消毒・自然乾燥させた瓶に、酢・はちみつの半分量50ccを入れ、レモン半分を入れる。
- そして、また残り全部の酢とはちみつを入れて、レモンを入れる。
- 冷蔵庫保存する(2週間程もちます)
※瓶は、使い終わったジャムの瓶や100円ショップでも買えます。野菜を入れて保存できるジャーでも代用可能です。口が広くなっている瓶の方が使いやすいです。
果物をカットすると案外カサが増えるので、大きめを買った方が良いです。
2位 自家製アップルビネガー
<準備するもの>
りんご 400g(中1個半ぐらい)
酢 400g
氷砂糖 400g
...2リットル用の瓶が必要になります。
<作り方>
- 洗って水気をきった、りんごを1/8に切って、さらに一口大に切る。
- カットした半分のりんごを煮沸消毒・乾燥させた瓶に入れる。
- 半分の氷砂糖を瓶に入れる
- 残り全部のりんご・氷砂糖を順番に瓶に入れる。
- 全部の酢を瓶に入れる
- 冷蔵庫保存する(時々氷砂糖が溶けるようにかき混ぜる)
- りんごの種類によって、香り風味も変わってきますがどれでも作れます。
- りんごの切り方は、断面積が大きい程、りんごの味がしみ出し、短時間でりんご酢が出来上がります。芯は不要ですが、皮つきでも大丈夫です。
- 氷砂糖は、値段がちょっと高め。同量のはちみつ、黒砂糖、白砂糖でも作れます。味が変わるのでそれも楽しみのうちですね。
- 氷砂糖が溶けきったら飲み頃。氷砂糖使用する場合でも、作った時から1か月程度で使いきった方が良いです。
1位 自家製バナナビネガー
なんといってもお手軽フルーツといえばバナナです。明日からでもすぐ作れます。
<準備するもの>
バナナ 400g(約4本)
黒糖 400g
酢 400g(出来れば黒酢だとバナナと相性が良い)
・・・2リットル用の瓶が必要になります。
<作り方>
- バナナを1cmに輪切りにする。
- 煮沸消毒・乾燥させた瓶にバナナと黒糖の半分を入れる。
- さらに、残り全部のバナナと黒糖を入れる。
- 最後に、酢全量を静かに瓶に注ぐ。
- 冷蔵庫保存する
出来上がった酢は、水・炭酸水・牛乳・豆乳割りと色々なレパートリーが楽しめます。
ヨーグルトにかけてもドレッシングにしても美味しいですよ。
鍋の煮沸消毒の仕方
煮沸消毒をきちんとした方が保存期間が長く持ちます。
煮沸消毒は瓶に熱湯をかけるだけでは不十分なんです。
- 洗剤できれいに洗った瓶をよく洗った鍋に入れる。
- 鍋に瓶がかぶるくらいの水を入れ、強火で沸騰させる。
- 沸騰したら強火のまま5分ほどそのままにする。適宜、熱湯を全体に回しかけたり、瓶を回転させる。ポコポコと小さい泡(中火)にするなら、15分ほど煮沸消毒します。
- 熱湯からトングで瓶を取り出し、キッチンペーパーの上に逆さにして置く。
- 熱によって自然乾燥させる。乾いて冷めたら、中身を入れて大丈夫です。
※ポイント※
- 沸騰させる時、水の状態から、瓶を入れないと急激な温度差で瓶が割れる可能性があります。因みに、私は、瓶を100円ショップで買いましたが割れませんでした。100円ショップの瓶でも大丈夫ですよ。
- 沸騰させる時、瓶が割れるのが心配なら、瓶の下に、清潔なふきんを敷いておくと良いです。
- また、菜箸で沸騰した瓶を取り出そうとすると、スルッと落ちる可能性があるし危険なので、トングがあると便利です。
もし鍋に瓶が入らなかったら?
使い終わったジャムの瓶なら、ご家庭の鍋に入るサイズだと思うので煮沸消毒可能です。だけど、どうせ作るなら、「大は小を兼ねる」で大容量を作りたい。大きなサイズの瓶を買って鍋に入らなかった場合の煮沸消毒の仕方を紹介します。
- 洗剤で洗った瓶とフタに熱湯をかける
- キッチンペーパーの上に逆さにのせて乾燥させる
- 乾燥したら、アルコールスプレーで消毒、もしくは、ホワイトリカーを回しかける
- その後、キッチンペーパーで完全にふき取り乾燥させる
酢のちょこっと知恵袋
酢は英語で「vinegar」ですが、もともとフランス語の「vinaigre」からきたもの。
「vin(ワイン)」+「aigre(すっぱい)」=お酒がすっぱくなったものという意味。
つまり、ワインが発酵して酢になったというわけなんですね。
酢は、世界最古の調味料の一つと言われているだけに、日本だけじゃなく、世界中で親しまれています。
バルサミコ酢、アップルビネガー、モルトビネガー、ワインビネガーなど、皆さんご存知の通りです。
運動会シーズン、遠足などにお弁当を頑張って作ったけど、日があたる場所にお弁当を置いても大丈夫?と心配になりますよね。
そんな時、もちろん、お弁当箱に保冷剤をや保冷袋を使うだけでなく、お弁当箱自体を酢(アップルビネガーではなく純粋なお酢です)を含ませたキッチンペーパーで、あらかじめ拭いておくと良いですよ。
また、お酢を使った料理を入れると、食べ物が傷みにくくなります。
さいごに
お酢には、単にマリネ、酢の物やしたごしらえに使うだけではなく、夏場食べ物の傷むのを防いでくれたり、使い方次第で自家製ビネガーまで作れてしまいます。
色々な使い方で、お酢を生活に取り入れてくださいね。